牛肉の部位11種類まとめ【各部位の特徴と位置も分かりやすく解説】 2018.11.07 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 牛肉の部位の種類についてご紹介します。 牛肉の部位、つまり牛肉の一部の名称として使われているものにはいろいろな種類がありますよね。 その分け方や種類の数はインターネット上の情報でも様々です。 そのため、牛肉について詳しくない方は混乱してしまったりするのではないでしょうか。 部位を細かく分けることによって、そこがある特定の部位の中の一部分の名称だったりするので、同じ部位なのか全く別の部位なのかも分かりづらくなっています。 また、精肉店と焼肉屋さんでは、分類の仕方や呼び方が違ったりしているので余計にややこしいわけです。 このページでは、農林水産省が定めた「食肉小売品質基準」にのっとり、最低限覚えてもらいたい基本的な大まかな部位のみをご紹介します。 食肉小売品質基準で規定されている牛肉の部位は、全部で11種類に分けることが出来ます。 日本食肉格付協会が定める部位だと13種類に分けられます。 こちらも「ばら」と「もも」等に注記を入れておきますので、合わせて覚えておきたいですね。 まずは基本中の基本である11種類をまずは押さえて、さらに詳しく知りたい方は、そこから細かく覚えていくといいでしょう! まずはざっくり位置関係と一覧の目次を示します。 画像の番号と一覧の番号は対応関係にあります。 牛肉の部位一覧 1.ネック 2.かた 3.かたロース 4.リブロース 5.サーロイン 6.ヒレ 7.ばら 8.もも 9.そともも 10.らんぷ 11.すね 牛肉の部位の種類一覧 それでは各部位の特徴を見ていきましょう。 1.ネック 【ネックの特徴】 名前の通り首周りのお肉になります。筋肉が発達していて、キメが粗くスネに次いで硬い。赤身が多く脂肪分が少ないが、コクがあり濃厚で旨味も豊富。硬いのでじっくり煮込む料理やひき肉として利用されます。価格は比較的安価。 【利用方法】 ひき肉、カレー、シチュー、スープ 2.かた 【かたの特徴】 肩ロースを覆うように位置しているうでの部分。筋肉が発達していて赤身が多く、場所にもよるがやや硬め。エキス分やコラーゲン、旨味が豊富で肉の味は濃厚。場所により様々な料理に利用されます。 【利用方法】 カレー・シチューなどの煮込み料理、スープ、焼肉、すき焼き 3.かたロース 【かたロースの特徴】 肩から背中にかけてあるロース肉の始まりの部分。やや筋があるが、キメが細かく肉質は柔らかい。サシが入りやすく赤身と脂肪分のバランスが良い。コクと濃厚な味が特徴。リブロースやサーロインより安価。すき焼きやしゃぶしゃぶをはじめ、ステーキなどでも利用されます。 【利用方法】 しゃぶしゃぶ、すき焼き、ステーキ、焼肉 4.リブロース 【リブロースの特徴】 リブロースとは肋骨部の背中のお肉です。リブとは肋骨を意味します。ロースの中で最もキメが細かく霜降りになりやすい。サーロインと並ぶほどの高級部位。捨てる部分がないほど、様々な料理に使われます。柔らかく脂の濃厚な旨味があります。 【利用方法】 ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ローストビーフ 5.サーロイン 【サーロインの特徴】 サーロインは牛の腰に位置するお肉です。最高の肉質とされている。柔らかくて甘みがあり、ジューシーな霜降りが特徴。とろけるような食感が人気な高級部位。ヒレに次いで柔らかくステーキが有名。 【利用方法】 ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ローストビーフ 6.ヒレ 【ヒレの特徴】 ヒレはサーロインの下側にあるお肉。牛肉の中で最も柔らかい部位。内臓のすぐそばあり、ほとんど筋肉を使わない赤身肉なために柔らかい。希少部位であり最高級部位。舌触りがまろやかで上品な味わいが特徴。最高級部位としてしられるシャトーブリアンはヒレの一部で最も柔らかい部分のこと。 【利用方法】 ステーキ、ローストビーフ、牛ヒレカツ 【関連記事】 シャトーブリアンってなんだ?牛肉の最高級部位はステーキで。 7.ばら 【ばらの特徴】 ばらはお腹(アバラ)周りのお肉のこと。「日本食肉格付協会」の規格だと、前方の「かたばら」と後方の「ともばら」に分けられます。かたに近いほど筋肉質でやや硬い赤身肉ですが、ともばらは霜降りになりやすい。カルビとして焼肉で出されているのもこのばらの一部のこと。 【利用方法】 焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶ 【関連記事】 カルビとは?どこの部位?結局なんなの?の疑問を解決します。 8.もも 【ももの特徴】 ももは後ろ足の付け根付近の部分。よく動かす部分で、脂肪が少ない赤身。キメはやや粗いが、肉質が均一でそとももと比べて柔らかい。牛本来の味わいが楽しめる。「日本食肉格付協会」の規格ではうちももと表記され、さらにその下の部分にあたる「しんたま」も分類されている。 【利用方法】 ステーキ、ローストビーフ、すき焼き、しゃぶしゃぶ 9.そともも 【そとももの特徴】 ももの外側の部位。キメが粗く、筋肉質なため肉質は硬い赤身肉。硬いので、煮込んだり薄切りにして使われることが多い。比較的安価で取引されるが、高タンパク質。 【利用方法】 カレー・シチューなどの煮込み料理、炒めもの 10.らんぷ 【らんぷの特徴】 らんぷは腰からお尻、ももにかけての部位。「日本食肉格付協会」の規格では、いちぼと合わせてらんいちと呼ばれる。肉質はキメが細かく、ももより柔らかい赤身肉で、適度にサシが入るが脂にクセがなく、上品な味わい。 【利用方法】 ステーキ、焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶ 11.すね 【すねの特徴】 牛のすねのお肉です。運動量が多いため、脂肪がほとんどなく筋が多い硬い部分。ゼラチン質で肉の味が濃厚なためダシに最適。じっくり煮込めばコラーゲンが出て柔らかくなる。牛すじとして使われることが多い。 【利用方法】 煮込み料理、スープ、ひき肉 以上、全体的なイメージは掴めたでしょうか? ヒトと同じで、からだの真ん中らへんに脂肪や柔らかい部分が多く、高級な部位も集まっています。 背中側のお肉はロースで、お腹側のお肉はばらでしたね。 さらに部位を細かく見ていけば、かなりの種類があります。 お肉の部位だけでなく、ホルモンなんかも種類が豊富です。 これらの大きな分類のうちのどこに当てはまるのかを意識するとイメージがつきやすくなるでしょう! 【関連記事】 牛の胃袋は4つあるって本当?それぞれの名前や特徴は?【ホルモン】 牛の腸の種類まとめ。マルチョウ・シマチョウ・テッポウ【ホルモン】 切り落としと小間切れの違いってなんだか分かりますか? Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 日本最高品質和牛の味、気になりませんか? 当店では牛肉日本一に2度も輝き、数々の受賞歴を誇る牧場「川村ファーム」の仙台牛を販売しています。ギフトにもどうぞ。 肉のみやびの商品を見る