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牛糞の使いみち!そんなのアリ!?知られざる牛糞の世界【燃料・発電】

牛糞と肥料

今日はいつもより肩の力を抜いて、牛の糞の話をします。
仙台牛売っていて、糞の話とかしていいのかな…?
という私の中の心の声もありますので、苦手な方はそっとページを閉じましょう。

いきなりですが、牛はとてつもない量の糞をします。
お食事中の方、すみません。(いないかw)
まぁからだが大きいので当然といえば当然なのですが、乳用牛なんかは、個体によってはその量が1日に50kg近いなんてこともあります!
もう小柄なヒトの体重くらいの糞を毎日のように出しまくるわけです。
そうなるともちろん、とんでもない量になってしまいますよね。

(なんかちょっとこの記事臭いですね)

さてさて、こんなにとてつもない量の牛の糞ですが、なにか使いみちはないのでしょうか?

 

当然肥料としては利用されている

使いみちはないのでしょうかと言っておきながら、「どうせ堆肥として使われているのでしょ」という声が聞こえてきそうですが、正解です。
もう、大正解です。
というか、日本では牛糞は安い堆肥の代表で、日本で思いつく牛糞の使いみちと言ったら堆肥くらいしか思いつきませんよね。
量があるから当然単価も安くなるのでしょうね。
牛糞堆肥と聞くと、臭そうなイメージがありますが、長い時間をかけて発酵させているのでほとんど気にならないレベルなのです。
さらに鶏糞より匂いがしないので、ご近所からのクレームもでなくてよいのです。
しかし、牛糞堆肥は肥料成分が少なく、ゆっくりと効くことが特徴なので、実際には肥料というよりは、土壌づくりに使われることが多いようです。

毎日毎日大量の糞が出るわけですが、それを有効活用しないのって、なんだかもったいないですよね。
でも、こうやって牛糞は私たちの大切な食料を育ててくれる肥料として、大いに役立っているのでした。

おしまい。

と言いたいところなのですが、ここからがこの記事で書きたかったことです。
牛糞すげぇ!ってなる内容なので、ぜひ見ていただきたいですね。

(この記事なんかくs・・・)

牛糞を燃料として使っているインド

かつて、インドに旅行に行った時です。
私は衝撃を受けました。
バラナシでガンジス川沿いを歩いていたときのことです。
インド人に声をかけられ、「今日は仲間たちとガンジス川沿いで夕食を食べるからお前も一緒にどうだ。」そう言われました。
せっかくインドに来たので、インド人と交流しなければ勿体無いと思っていた私は、見知らぬ人なので恐ろしい感じもしましたが、迷った末にOKしました。

野菜やとうがらし、小麦粉のような粉やらなにやらを用意した中に、得体の知れない何かがあります。
聞いたわけでもないのに、誘ってくれたインド人が嬉しそうに説明してくれました。

「こいつは牛のう◯こで、これを燃料にして調理するんだ!」

なにーっ!!!
牛のう◯こで調理するだとぉおおお!!

牛糞の写真が奇跡的に1枚ありました。

奥に佇んでいるのが例のそれです。

どうやら牛糞は乾燥させると燃料として使えるようです。
つまり、インド人にとっては薪のような存在なのです。
インドで神聖な動物として崇められる牛は、道のいたるところで見ることができます。
そのため、薪以上に手に入りやすく、日本のようにきれいにインフラの整っていないインドにとっては当たり前の光景のようです。

↑路地を占拠し、当たり前のようにいる牛たち

その牛糞を燃やすときれいに燃えます。しかもそれなりに長く燃え続けてくれるのです。
なんてありがたいのでしょう。
その燃料を使って、信じられないほどの量の辛味スパイスと刻みトウガラシが入った、お焼きのような肉まんのような夕食をごちそうになりました。

か・ら・す・ぎ・る!!!

人生で一番辛かったものを挙げるとすれば、間違いなくこの時の料理になります。
彼らは、私が口にする前に「少しだけ辛いけどたいしたことないよ」と言っていたので、それを信じて食べたのにまるでモンスターでした。

汚い話をして恐縮ですが、あまりの辛さに胃が受け付けず、30分後には戻してしまいました…

あれ、なんかこの記事臭いですね。

というわけでまぁ、結局何がいいたいかと言うと、牛糞は燃料としても優秀なのです。
インドでは年間5億トン以上の牛糞が発生し、そのうち4割近くが燃料として利用されているというから驚きです。
この乾燥した牛糞燃料は、またも衝撃的な名前ですが、牛糞ケーキと呼ばれています。
見た目がケーキのように見えるからなのでしょうか(知らないけどその発想すごい!)。

私はさらに衝撃を受けました。
その後、インドの民族衣装サリーをまとった女性たちが、壁に向かって牛糞を投げつけているではありませんか!
そう、燃料づくりをしている光景だったのです。
どうやらインドでは牛糞ケーキ作りは女性の仕事のようです。
気になる方はググってみてくださいね。

そんなこんなで牛糞の凄さを思い知った私は、牛糞が燃料になるよということを、紹介したい気持ちになったのです。

 

まだまだあるすごい使いみち

インドでは牛糞を燃料以外にも、様々な用途で使っているようです。
牛糞を燃やした灰を鍋の研磨剤として使ったり、牛糞と粘土などを混ぜたものを床や壁に塗ることで虫よけとして使ったり、医薬品やシャンプーや石鹸、歯磨き粉に線香、伝統的な治療法など…
有効利用の仕方が想像もできないほど凄いですね。
牛は神聖な動物なので、その糞を踏んだり体に付いたりすると「それは幸運のしるし、ハッピーなことだ」と思われています。
日本で言うところの「運がつく」といったところでしょうか、うんだけに。
その証拠に、幸運を祈って牛糞を投げあう祭りが開催されている地域もあるようです。

バングラディシュでは発電も

インドのお隣さんでもあり、おそらく一番インドに近いものを感じさせるであろう雰囲気のバングラデシュでも牛糞は利用されています。
バングラデシュではバイオマス発電を牛糞を使ってやっています。

牛糞から発生するメタンガスが地球温暖化問題でも取り沙汰されていますが(メタンガスも温室効果ガスのひとつです)、このメタンガスの利用で発電を行っているようです。
インフラが脆弱で電力供給をどうするかが課題のバングラデシュでは、インド同様に大量の牛がいます。
牛が大量に発生させるメタンガスを用いて、電力供給の問題はもちろん、貧困対策、環境問題対策に取り組んでいるというので、さすがは牛糞ですね!
農家の収入向上にもなりますし、燃料代もほぼかかりませんから素晴らしい仕組みですよね!

以上、牛糞の凄さを語るコーナーでしたっ!

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