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人間は肉食動物なのか、それとも草食動物なのか【人は何を食べるべき?】

ライオンがシマウマを食べる弱肉強食の様子

人間は肉食動物なのでしょうか、それとも草食動物でしょうか。

まず結論から言いましょう。
ヒトは雑食動物です。
なんでもバランス良くが食の基本になると思います。

なぜ、雑食動物だという結論を出したのか。
その根拠について、これから話していこうと思います。
健康にも関わってくるので、少しナイーブな話題かもしれませんが切り込んでいきましょう。
ちなみに、私は肉食草食に極端な思考はなく、最終的にはその人が食べたいと思うものを食べればいいのではないのと思う立場ですのではじめに断りを入れておきます。
あくまで、一個人の考察なので参考程度に見ていただければ幸いです。

ところでずいぶん前から、肉は健康にいいのかどうかという論争がありますよね。
肉は健康にいいぞという意見もあれば、肉を食べると健康を害するという意見もあり、両極端な意見も存在する難しい問題です。
そこで、今回は人間の特性から、人間は肉食に向いた肉食動物なのか、それとも草食に向いた草食動物なのかということについて考察してみようと思います。

 

人間の身体的特徴から考察する

まずはヒトの身体的特性に着目して考察してみます。

目の位置

ヒトの目の位置は前向きに付いています。
立体的に見ることが出来るのが特徴で、距離感も感じることが出来ます。
これは肉食動物~雑食動物に見られる傾向です。
草食動物の場合は捕食される立場ですので、視野を広く保つために目が横向きについています。

目の作りから考えると肉食動物な感じもしますが、安全性の確保と、立体に見ることが出来ることの便利さを比較した時に、便利さが勝利しただけという可能性も考えられます。
ヒトは住環境を整えたり出来ますので、目だけに頼らずとも安全性は確保しやすいでしょう。
一方、器用に手を使って作業する人間の特性を考えると、目が前向きに付いて立体的に見えるほうが便利だったために目が前向きになったなどの可能性を考えれば、目のつくりから肉食草食の適正を判断するのは難しいかなと思います。

歯の構造

肉食動物特有の歯である犬歯と草食動物特有の歯である臼歯、そして門歯を持っているのが人間です。
雑食に適していますが、それぞれの数から言って、どちらかといえば草食動物に近いかもしれません。

しかしだからと言って、単純に草食向きであるという結論は早まりすぎでしょう。
なぜなら、ヒトは他の動物と同様の条件では比較できないと考えられるためです。
例えば、ヒトが肉しか食べられない動物だとして、肉食動物と同じ歯が必要になるでしょうか。
狩りをする際に動物の首に噛みつき、食事をする際に腹わたを噛みちぎってそのまま食べるでしょうか。

おそらく我々は何か道具を使って狩りを行い、道具を使って肉を切り分け、加熱調理して食べるはずです。
このような人間に他の肉食動物と同じ歯が必要だとは思えませんし、万能になんでも食べやすい歯として進化してきたのだと考えるのが適当でしょう。

腸の長さ

身体的な特徴の中で、一番参考になるのが消化器系の構造ではないでしょうか。
なぜなら実際に今も確実に消化に使っているからです。
消化器系の特性を知ることは、人間の食に対する適正を判断するのに有効だと考えます。

草食の食べ物については、消化時間が長いので、その分草食動物は腸も長い傾向にあります。
一方肉食動物の場合には消化器官が短いのが特徴です。

人間の消化器官はといえば、肉食動物と草食動物のちょうど中間くらいの長さのものを持っています。
そのため、どちらかに特化しているとはいい難いでしょう。
肉ばかりも良くないですが、野菜ばかりも負担なのです。

たまに「肉は消化に悪い」などとする意見を耳にすることがありますが、それについて言えば、野菜のほうが消化が難しいのです。
だからこそ草食動物には長い消化器官が用意されており、腸内に多くの微生物を用意しているのですから。

 

歴史から考察する

かつて我々の祖先は森林に住み、植物性の食べ物を食べていました。
当時は、果物や木の実が主食です。
おそらくですが、身を危険にさらすことなく、食物を確保できるのであれば、そのほうが合理的なのでしょう。
となると、肉食になるには、それ相応の理由があり、それは食べ物の確保の観点からになるわけですね。
ヒトの肉食が始まったのは、約250万年前に氷河期が始まったためとされています。

まさしく環境がその動物を肉食にするか、草食にするかを決めるのです。
氷河期では、その環境から、植物からの食料が十分に確保できません。
今まであったジャングルは草原やサバンナに変化していったからです。
暖かければ、果物や木の実などでこと足りますが、それらが十分に得られないのであれば狩猟や漁に頼らざるを得ません。

石器など歴史で習ったと思いますが、あれは狩猟をしていた跡になるわけですよね。
さらにヒトは火を使用することが出来たので、肉の調理での栄養の吸収も良くなります。
このように、約250万年前の氷河期の始まりという環境の変化をきっかけにヒトの肉食が始まったとされています。

その後約1万年前に氷河期が終わって農耕や牧畜が始まり穀物摂取が増えるという経緯を辿っています。

このように、歴史的に見れば、植物も食べるし動物も食べてきています。
その時々にあった環境に適用するように、ヒトは食べるものを変えてきたのです。

知的活動に肉食が必要?

余談ではありますが、脳の容量が増えたのは氷河期以降で、狩猟、つまり肉食が始まってからだと言われています。
現代人の脳容積は、2万数千年前までヨーロッパに存在したネアンデルタール人の脳容積より10%程度小さいことが明らかになっています。
その理由として、タンパク質や不飽和脂肪酸の摂取量の減少が指摘されています。
農耕に変わって穀物が豊富になり、糖質が増えた分、肉や脂肪の摂取量が減ったからだとも言われており、これが本当だとしたら、肉を食べないことの弊害も考えなくてはなりません。

まとめ:人間は雑食動物

身体的特徴を見ても、歴史を辿ってみても、人間が肉食動物か草食動物という一方の枠にはめるなどということはできそうにもありません。
雑食動物ですというのが一番正解に近いのではないでしょうか。

そもそもですが、「肉と野菜どちらを食べるのが正解か」などというのはなんと幸せな悩みなのでしょうか。
飽食の時代にあり、食べるものを選ぶことが出来るからこそ、どっちがいいかなんて論争になるわけです。
食べるものに困っていたら、どれを食べようなんて迷うことなく食べられるものを食べるしかありませんからね。

ヒトはそのようにして、その時その時で生き延びるために様々なものを食べてきたのですね。

だから私たちも、肉だ野菜だととらわれることなく、なんでもバランスよく美味しく食べるのが、身体的にも精神的にも一番いいのかもしれませんね。

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