牛の腸の種類まとめ。マルチョウ・シマチョウ・テッポウ【ホルモン】
ホルモンと言えども色々ありますが、今回は牛の腸についてです!!
胃袋について知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください▽
牛の腸の種類
まずはざっくり概要を押さえましょう。
牛の腸の種類は次の3つです。
・マルチョウ
・シマチョウ
・テッポウ
この順番は実際に牛の体内で食べ物が通る順番になっています。
それぞれについて見ていきましょう。
◆マルチョウ(ヒモ・コプチャン・コテッチャン・ソッチャン・シロ)【小腸】
マルチョウは牛の小腸にあたります。
カットするときに、丸い筒状のまま提供されることが多いためにマルチョウと呼ばれます。
その他にも、地域やお店によって、「ヒモ」「コプチャン」「コテッチャン」「ソッチャン」「シロ」など様々な名称で呼ばれることがあります。
マルチョウの特徴は、柔らかくて脂が多いホルモンであるということです。
甘みがあって食感はジューシー、プリプリしていて弾力もありますが、比較的食べやすいのがマルチョウです。
栄養面で見ると、マルチョウはビタミンB12が豊富です。貧血予防に効果があります。脂が多いためカロリーは100gあたり287kcalと少し高めになっていますが、コラーゲンたっぷりで女性にも人気があります。
腸の全体の長さの2/3(約40m)を占め1頭から10kgほど取れる部位です。
◆シマチョウ(テッチャン・ダイテツ・ホルモン)【大腸】
マルチョウは小腸でしたが、シマチョウは牛の大腸です。
シマチョウを呼ばれる理由は、表面がシマシマ模様に見えることから来ています。
別名は「テッチャン」「ダイテツ」のほか、そのまま「ホルモン」として表記されていることも多い部位です。
テッチャンは元々朝鮮語で大腸を意味する「テチャン」に由来しています。
ホルモンと言えば、このシマチョウ!と言っていいほど、ホルモンの王様のような存在です。
もつ鍋でもよく使われている部位です。
適度な脂と歯ごたえが特徴で、よく焼いて食べるのが◯。
マルチョウと比べると、脂は少なめで、厚みがあるため歯ごたえがしっかりしています。
シマチョウは処理が大変なため、シマチョウが美味しいかどうかでそのお店のレベルが分かってしまうと言われています。
余談ですが、中落ちカルビは牛の質が分かりやすい部位と言われています。
美味しい焼肉屋さんを見分けるためには、シマチョウと中落ちカルビを食べてみると判断材料になるかもしれません。
中落ちカルビについてはこちらの記事をどうぞ▽
シマチョウのカロリーは100gあたり162kcalで低カロリーなのが嬉しいところです。
これは、マルチョウに比べて脂が少ないからなんですね。
マルチョウが10kgほど取れるの対して、シマチョウは1頭から1kgほどしか取れないため、マルチョウよりも希少な部位となっています。
◆テッポウ(ケツ・オカマ)【直腸】
テッポウは牛の直腸のことです。
切り開いて伸ばしたときに、その形が鉄砲に似ているためにテッポウと呼ばれています。
「ケツ」「オカマ」なんていうお下品な別名もありますが、由来はご想像の通りです。
テッポウの醍醐味は、なんといってもハードな食感にあります。
なかなか噛み切ることのできないホルモンなんですね。
筋肉質な部分であるために脂自体は少なく、さっぱりした味わいが特徴です。
脂が少なく、弾力がすごいのがこのテッポウであると覚えておきましょう。
100gあたりのカロリーは115kcalでシマチョウよりもさらにカロリーが低くなっています。
まとめ
牛の腸の名前は、胃から肛門に向かって順に
・マルチョウ(小腸)
・シマチョウ(大腸)
・テッポウ(直腸)
となっています。
傾向としては、胃に近いほど脂が多く高カロリーで、肛門に近いほど弾力があり肉厚になります。
ざっくりですが、このイメージを持っていれば焼肉屋さんで迷うこともなさそうです。
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