和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」とは一体なんなのか。
全国和牛能力共進会って?
世の中にはオリンピックやワールドカップといった、誰しもを熱狂させるような祭典がありますよね。
実は和牛界にも似たような祭典があることをご存知でしょうか?
全国和牛能力共進会(ぜんこくわぎゅうのうりょくきょうしんかい)
通称「全共(ぜんきょう)」
またの名を「和牛のオリンピック」といいます。
この和牛のオリンピックは、まさにお祭りのようなイベントです。
オリンピックやワールドカップは4年に1度ですが、和牛のオリンピックは5年に一度開催されます。
そもそも共進会とは?なんのために開催されるの??
牛肉市場における取引の活性化、生産者の生産意欲などの高揚を目指した品評会として、共進会や共励会といったものが全国で定期的に開催されています。
その中でも全国和牛能力共進会は、その時代時代における和牛生産や改良を目標として掲げています。
全国のブランド牛を集めて、その優劣性を競うのです。
和牛が持つまさしくその能力にさらに磨きをかけて、世の中に和牛文化をバンバン発信していきましょう!!っていうことなんですね。
主催は全国和牛登録協会です。
他の共進会や共励会が品評会で終わる業界内のイベントであることが多いのに対して、全国和牛能力共進会では一般来場者も集まり、食をはじめ観光・物産・歴史文化など幅広くPRする場となっています。
そのため、開催地ではかなりの経済効果があり、本当にお祭りのような盛り上がりになるんですよ。
前回の大会は仙台牛の故郷、宮城で開催
5年に1度しかない和牛のオリンピックは昨年開催され、全国の都道府県から選抜された優秀な和牛が、なんとここ宮城に集まりました。
第1回が1966年で、今大会で第11回大会となりました。
この大会では、全国から約500頭が集結します。
種牛の部と肉牛の部というのに分かれていて、牛さんそのものを評価する部と、牛肉としての質を評価する部に分かれているんですね。
やはり今大会でも、宮城の農業や観光、文化などをアピールするイベントとなっており、一般客がごそっとやってくるので経済効果が凄かったようです。
来場者は42万人、経済波及効果が試算によると101億1700万円にもなったとのことです。
それもそのはず、宿泊だけで考えても大人数の大会関係者が何泊もしてくれるわけですから、観光地のホテルなどはこれほどありがたいことはないかと思います。
大会の結果ですが総合順位は
1位 鹿児島県
2位 宮崎県
3位 大分県
4位 宮城県
となり宮城4位とそれなりに健闘しました。
次回第12回の開催は2022年に鹿児島での開催が決まっています。
全国肉用牛枝肉共励会とは違う
和牛のオリンピックである全国和牛能力共進会とは違って、全国肉用牛枝肉共励会というものもあります。
こちらは年に1度の全国大会です。
ちなみに当ウェブサイトで販売している仙台牛が育てられている「川村ファーム」が2年連続で優勝している大会です。
こちらは畜産業界内の純粋な品評会といったイメージとなっていて、一般の方にとってのお祭り的要素はありません。
どちらも、日本一という称号には変わりはありませんが、その性質は若干異なるものなんですね。
日本最高品質和牛の味、気になりませんか?
当店では牛肉日本一に2度も輝き、数々の受賞歴を誇る牧場「川村ファーム」の仙台牛を販売しています。ギフトにもどうぞ。