【黒毛和牛】黒毛和種(くろげわしゅ)について。特徴は霜降り牛肉です。
さて、今回も牛の種類紹介シリーズでございますよ。
本日は牛の中でも、日本の牛といえばこれ!
まさしくメインと言っても過言ではない黒毛和種について紹介していきますね。
『和牛と言えば黒毛和牛!』
『黒毛和牛ってなんだか高級なイメージ』
このように感じている方も多いかとは思いますが、そもそも黒毛和牛ってどういう牛のことを言うのでしょうか。
黒毛和種とは
黒毛和種(くろげわしゅ)は、日本で飼育されている品種の中でも肉用牛でもっともメジャーなものです。
英語名ではJapanese Blackと言います。
よく、黒毛和牛と言ったりしますが、黒毛和牛と黒毛和種は同じものです。
世間一般的には黒毛和牛で通っていますが、正式には黒毛和種と言うんですね。
黒毛和種の立ち位置
黒毛和種は食肉の生産を目的として育てられる肉用牛です。
そして、その中でも和牛です。
和牛の定義は以前の記事でも書きましたが、
・黒毛和種
・褐毛和種
・無角和種
・日本短角種
のいずれかの品種に限定されています。
これら4つの和牛の中でも黒毛和種は圧倒的なシェアを占めており、和牛の中のなんと約98%程です。
飼育頭数も全国で約160万頭ほどいます。
黒毛和種の歴史
黒毛和種は、在来種を改良するために、輸入した牛を交雑させたのが始まりです。
もともと中国地方などで古くから飼育されていた在来種に1900年頃から外国の品種をかけ合わせて改良していき、1944年頃に品種が今の形に固定したと言われています。
ちなみに当時は畑を耕したりする時にも牛の力を借りていたので、ただの肉用牛としてではなく、農耕も一緒に目的とした役肉兼用種として利用されていたんですね。
現在では日本全国各地に広く分布、生産されています。
黒毛和種の特徴
黒毛和種というくらいなので、当然ではありますが、全体的に黒いです。
まず、毛の色は黒単色ですが、よーく見てみるとちょっと褐色がかっています。
写真で見ても、全体的に濃い色をしているかと思いがちですが、体の下部や四肢の内側は少し色が薄くなっています。
また、意外かもしれませんが、舌も黒いです。
黒というより、グレーに近い感じでしょうか。
この黒い舌は黒タンと呼ばれたりもしており、高値で取引されます。
体の大きさは他の和牛と比べるとやや小さめで、成体だとメスは体高130cm体重450kg程度、オスで体高140cm体重700kg程度になります。
黒毛和種の肉質
黒毛和種が日本でここまで普及している一番の理由にはその肉質にあります。
黒毛和種の肉質は世界最高峰といっても過言ではありません。
なんといっても柔らかく、キメが細かくまろやかで、サシがきれいに入るのが特徴です。
サシと言うのは赤身の間に入ったマーブル状の脂肪のことです。
サシについて詳しく知りたい方は別の記事でも書いていますのでこちらの記事をどうぞ。
▷お肉のサシってなんのこと?サシを知ってあなたもお肉通になろう。
このサシが入っているがために口に入れた瞬間に、とろけるような( 実際に脂肪が溶けているんです!)あの食感を実現することができるんですね。
黒毛和種はこのように美味しさ、やわらかさ、美しさの全てにおいて非常に優れた品質を備えているのです。
日本には様々な有名ブランド牛がありますが、松阪牛や神戸ビーフなどをはじめ、 誰でも聞いたことがあるようなブランド牛はすべて黒毛和種と言ってもいいほど、その絶対的な地位を確立しています。
日本をはじめ、世界中からの評価も高く、高級な牛肉として多くの人から愛されています。
P.S.
もちろん仙台牛も例外ではなく黒毛和種です。
「肉のみやび」でも販売していますので、よろしければ御覧ください↓
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