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【牛肉の栄養】含有量の多いオレイン酸には嬉しい効果がたくさん!【脂肪酸編】

お腹の脂肪、気になりますか?
見ての通り、牛肉にも脂肪は含まれていますよね。
でも、脂肪と一口にいってもいろいろな種類があるわけです。
脂肪と言えば体に悪いイメージが強いですが、中には健康維持に不可欠な脂肪だってあるんです。
牛肉の脂もただただ体に悪いというわけでもなさそうです。

これまで、牛肉の栄養についてまとめてきましたが、今回は

Part.1 三大栄養素編
Part.2 ミネラル編
Part.3 ビタミン編
Part.4 脂肪酸編
Part.5 アミノ酸編

の全5回のうちのPart.4の脂肪酸編です。
残り2回となり、いよいよ全貌が見えてきましたね。

 

Part.3まではこちらをどうぞ▽



今回も例のごとく、栄養成分表から見ていきます。

食品成分(100gあたり・焼き) パルミチン酸 ステアリン酸 オレイン酸 リノール酸
mg mg mg mg
乳用牛/リブロース・脂身付 11000 5400 0 1500
乳用牛/もも・皮下脂肪なし 2900 1400 0 410
和牛/リブロース・脂身付 13000 5700 26000 1200
和牛/もも・皮下脂肪なし 5000 1800 9500 540
交雑牛/リブロース・脂身付 13000 5900 0 1500
交雑牛/もも・皮下脂肪なし 5700 2200 0 590
輸入牛/リブロース・脂身付 5500 4100 8200 410
輸入牛肉/もも・皮下脂肪なし 2800 1900 4700 360

参考:食品成分データベース

表に挙げたのは、牛肉の中に特に多い脂肪酸4選です。
他にも種類はたくさんあるのですが、牛肉に特化してこの4つに絞ってみていきましょう。
「そもそも脂肪酸ってなんなの?」とか
「飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いについて知りたい」という方は別記事でまとめていますのでどうぞ▽

 

含まれている割合が多いものから順から見ていくことにします。

オレイン酸

オレイン酸は牛肉に含まれている脂肪酸の中で一番多く含まれている脂肪酸です。
その含有量は脂肪酸全体の約50%前後にもなります。
和牛など脂が上質な牛肉であればあるほど、その含有量は増えていきます。

グラフを見てみると、乳用牛や交雑種は0となっていましたが、これはデータが無いのでしょうか。
そのへんは定かではないですが、このような結果になりました。
和牛のリブロースがダントツで多いですね。
脂肪酸なのでもちろん脂身付きのリブロースが多い結果となっていますが、和牛はその含有量が顕著です。

オレイン酸の特徴

オレイン酸は一価の不飽和脂肪酸です。
このオレイン酸が多く含まれているわけですが、オレイン酸といえばオリーブオイルなどに多く含まれています。
このオレイン酸が牛肉においても割合が多いわけですね。
ということは、和牛の脂の成分はオリーブオイルにも近い!…といっても過言ではないかもしれませんね!

オレイン酸の大きな特徴は
・悪玉コレステロールを増加させず善玉コレステロールを減少させない。
・酸化しづらいので、体内における過酸化物の発生が抑えられる。

この2つが挙げられます。

特に酸化しづらいという点は大きなポイントです。
脂肪の酸化が進むと、体内で活性酸素と結びついてDNAに損傷を与え、がんや動脈硬化、心疾患や脳疾患、糖尿病などの原因になるからです。

逆に言えば
・がん
・動脈硬化
・心疾患
・脳疾患
・糖尿病

などの生活習慣病を予防してくれる強い味方がこのオレイン酸というわけです。

この他
・便秘予防
・肌の健康維持

などの効果も期待できます。

 

パルミチン酸


輸入牛以外のリブロースに多く含まれいているのが分かりますね。
含有割合は20%前後です。

パルミチン酸の特徴

パルミチン酸は飽和脂肪酸で、評価が難しい成分です。
植物油においての飽和脂肪酸は、コレステロール値を上昇させ、動脈硬化を促進させるとも言われています。
しかし、コレステロール値とは言っても、悪玉も善玉も両方上昇させるので、この悪玉コレステロールと善玉コレステロールの好ましい比率を保つ上では重要な脂肪酸と言えます。「動脈硬化を抑制する善玉コレステロールを増やす」ため体に良いとする立場もあり賛否両論です。

過剰摂取の場合は悪玉コレステロールの悪影響が生じるとされていますが、過小摂取による脳出血の確率が高まる要因が飽和脂肪酸摂取の欠乏もしくは動物性たんぱく質の摂取不足の影響と考えられるため「飽和脂肪酸は肉類や乳製品から摂取することが好ましい」とされています。

パルミチン酸は評価の難しい成分ではありますが、一方で美容効果も謳われています。
化粧品などにも使っているくらいです。

このように考えるとパルミチン酸はバランスが大切な成分と言えそうです。
ちなみに、農林水産省が定める飽和脂肪酸全体の摂取目安は総エネルギー量に占める割合7%以下です。
まとめると、「飽和脂肪酸の摂取はお肉や乳製品から。とりすぎには注意」ということですね。

 

ステアリン酸

ステアリン酸は全体の脂肪酸の10%前後含まれています。

ステアリン酸の特徴

ステアリン酸もパルミチン酸と同じ飽和脂肪酸です。
こちらも従来は嫌われていた飽和脂肪酸ではありますが、ステアリン酸に関しては悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす性質があることが分かってきています。

余談ではありますが、ステアリン酸は石鹸やろうそく、化粧品、衣料品、食品添加物、界面活性剤など、幅広い用途で使われています。
抗酸化作用や抗菌作用があるため、いろいろな商品で大活躍しています。

 

リノール酸


リノール酸は輸入牛以外のリブロースに多く含まれていますね。
全体の脂肪酸の5%前後がこのリノール酸です。

リノール酸の特徴

リノール酸は多価不飽和脂肪酸の一つで、必須脂肪酸です。
必須脂肪酸と言うのは、自分の体内で生成することが出来ないために、食物から摂取する必要のある脂肪酸のことを言います。

コレステロールを低下させる作用がありますが、大量に摂取すると善玉コレステロールも低下させてしまう恐れがあり、過剰摂取は炎症やガン発症の要因になる可能性があります。
とはいえ、体内で合成することが出来ない必須脂肪酸なので、適正な量を摂取していれば、それほど神経質になる必要もなさそうです。

また、ダイエット効果があるとされています。
サラダ油などの植物性油脂に多く含まれているため、日常的にそれらの油を利用し多量摂取している方は注意が必要ですが、牛肉だけで考えれば含まれている量はそこまで多くないので、それほど気にする必要もないでしょう。

 

ここまで4つの脂肪酸を見てきましたが、オレイン酸が一番多くその潜在能力をまざまざと見せつけられる結果となりました。
牛肉の脂、なかなか優秀かもしれません!

脂肪酸に関しては、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、かつては飽和脂肪酸が健康を害しているというイメージが強かったようですが、現在の研究では飽和であるか不飽和であるかという点だけでは語れないみたいですね。
健康に良いとされている不飽和脂肪酸も、脂肪酸の種類によっては酸化しやすくがんなどの原因になったりするため、過剰摂取には気をつければなりません。
極端な食生活をせず、様々な食品からバランスよく脂肪酸を摂取することが健康の秘訣かもしれませんね。

次回最終回はPart.5のアミノ酸編です。

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